正法寺山荘跡

■場所/亀山市関町鷲山
■アクセス/ 名阪国道・関ICより15分
■お問合せ/亀山市まちなみ文化財室
TEL.0595-96-1218



羽黒山を背に、三方を小野川の清流が流れ、自然の要塞ともなるこの地に関盛貞によって、永正(1504~)の始めに築かれたお城。昭和52年からの発掘調査により、四棟の建物跡・整然と石積みされた排水溝・井戸などが検出され、また北宋銭・明銭・釘・瓦・天目茶碗・青磁・白磁・染付皿などが出土し、戦国武将の砦を兼ねた山荘跡として重要な遺跡で、昭和56年1月、国の史跡に指定されました。正法寺山荘の創建や現在のまちの基になるまちづくりに関氏は努力しましたが、やがて織田・豊臣氏による全国統一の前に衰退の運命を辿っていった歴史の移り変わりを、静かな場所でしみじみと感じることができます。